愛
今からおよそ8年前に、大阪でダライ・ラマ14世の講演に行きました。
ちょうど第一回大阪マラソンがあった日だったと思います。
ダライ・ラマの講演に行くきっかけは、たまたま音楽のチケット情報をネットで見ていたところ、講演情報を見つけて、「なんだか面白そう」という好奇心からでした。
私はチベット仏教を信仰していませんが、歴史上の人物に会う感じがして、最初は興味を示しました。
とても厳重の警備の会場で、彼の話を聞きながら、スマホでノートをとっていました。
「愛」とは何ですか?
よく使われている表現ですが、このブログではダライ・ラマの「愛」を定義づけています。
愛とは、自分もしくは他人の幸せを考えること、実践することです。
ダライ・ラマは「まず自分自身を愛しなさい。」と言っています。
つまり、自分自身の幸せを考え、実践しなさいと。
「自分自身を愛せない人は、他人を愛することはできない。」と言っています。
自己肯定感の低い人は、自分を愛することが苦手です。
そして、自分を犠牲にすることが得意です。
自分を犠牲にする人は、優しい性格の人が多いですが、なかなか頑固で、自分を愛することをしようとしません。
「自分を愛せない理由はなにか?」と自分自身に尋ねるより
「自分を愛さない目的はなにか?」と考えて見たほうが確実なものが見えてくるかもしれません。
慈悲
慈悲(じひ)という言葉があります。
慈悲とは、自分もしくは他人の苦しみをとることを考えたり、実践したりする。
ダライ・ラマやこのブログでは、このように意味づけしています。
ここで大切なポイントは、自分を犠牲にして他人の苦しみをとることはしてはいけません!
いかにも自分を犠牲にして他人の苦しみをとることが、とても良いことのように聞こえるかもしれません。
しかし、自己犠牲をして他人の苦しみをとることで、多くの人たちは失敗をしています。
自分にも、結果、その人のためにもならないのです。
真の慈悲とは、自分を犠牲にせずに、他人の苦しみをとることを考えたり、実践したりすることです。
思いやり
愛と慈悲、この2つのことを「思いやり」といいます。
ダライ・ラマはその講演で、「なぜ日本人は貧しいのですか?」と質問していました。
「物質的に豊かでも、精神的に貧しいのは何故か?」ということです。
どうしてこんなに自殺者が多くて、どうして心を病む人が多いのか?
ダライ・ラマ「それは、思いやりの問題だ。」
「とりわけ、自分に対する愛が足りないからだ。」と言っています。
自分を愛する、つまり自分の幸せを考える、実践することが本当に大事なんですね。
いかがでしたか?
私はこの講演は、自分の人生の中で大きな出来事になりました。
この日以降、ダライ・ラマの本を読み漁り、「愛」「慈悲」「おもいやり」が重要なキーワードになりました。
自己肯定感コーチとして言わせてもらいます。
「まず、自分自身の幸せを考えてください。」
自分の体や臓器に感謝することで、自分の幸せにつながるのならそれもOKです。
自分の大好きなケーキを買って、自分に感謝してケーキをいただくのもOKです。
自分の体のために、お酒を飲むのを辞めるのも自分を愛することですね。
「今日も電車に乗って仕事を頑張った」そんな自分を愛おしく思うのも、自分を愛していますよね。
ご飯を食べて「おいしい!」と言うのも、自分を愛することです。
あなたの言葉で、あなたが思うように自分を愛してください。
そして、それらの時間は1分でも1秒でも多く考えてください。
私の哲学とは、「愛」なのです。
ダライ・ラマ14世
明日はいよいよ100日目の投稿です。
では、また明日!
思いやり(愛と慈悲)を理解する。
自分を愛する。
それが難しければ、「自分を愛さない目的」を見つける。