認識の力を高める
「認識の力」を持つと、世界の見え方が変わります。
今回は「3人のレンガ職人」の話をして、認識の力にアプローチしますね。
昔、ある町を歩いている旅人がレンガを積んでいる職人に訪ねました。
“何をしているのですか?”
1人目のレンガ職人はこう答えました。
“親方に言われた通り、レンガを積んでいるんだ」
旅人は1人目のレンガ職人に丁寧にあいさつをし、しばらく歩きました。
しばらく歩くと2人目のレンガ職人に会いました。
旅人は、2人目のレンガ職人に同じように質問をしました。
“何をしているのですか?” 2人目のレンガ職人はこう答えました。
“家族を養うために、生活のためにレンガを積んでいるんだ“
旅人は2人目のレンガ職人に丁寧にあいさつをし、しばらく歩きました。
しばらく歩くと3人目のレンガ職人に会いました。
旅人は、3人目のレンガ職人に同じように質問をしました。
“何をしているのですか?” 3人目のレンガ職人はこう答えました。
“ここに大聖堂を建てるためにレンガを積んでいるんだ”
“大聖堂ができたら、悩んでいる人や苦しんでいる人達を救うことができる“
3人とも同じレンガ職人で同じ作業をしています。
しかし、仕事をしている目的が異なるのです。
1人目のレンガ職人は、「親方(上司)に言われたから」
2人目のレンガ職人は、「給料をもらうため、生活のため」
3人目のレンガ職人は「たくさんの悩んでいる、苦しんでいる人達を救うため」
これらの仕事の目的の違いは、何を生むのか?
それは、仕事の質です。
アイデアも、マーケティングも、マネジメントも仕事が出来る人は、3人目のレンガ職人になっています。
そこには、お客さんのことを常に想う、利他性があります。
“いやいや、それはキレイごとでしょう?”
このように思われる人は、結構多くいます。
あなたは、どのように思われますか?
キレイごとにしてしまうと何が起こりますか?
そうです、「思考停止」が起こります。
「キレイごと」と片づけ、深く考えようとしなくなります。
思考停止は自分の行動に影響を与え、自分の行動は、自分の結果に影響を与えます。
“人間は、自分が考えているような人間になる“ (ナポレオン・ヒル )
人間関係で悩んでいませんか?
仕事で悩んでいませんか?
いじめで悩んでいませんか?
恋愛で悩んでいませんか?
ほとんどの悩みや苦しみの原因は、自分の「認識の力」が大きく影響しています
それは、自分の「ものの見方」です。
自分が抱えている悩みや苦しみは、自分の「ものの見方」が原因であることがほとんどです。
私の「ものの見方」が私を作っているのです。
もし3人目のレンガ職人に否定的になるのであれば、同じように1人目、2人目のレンガ職人の価値観を疑ってみてください。
大切なのは、今までの「ものの見方」を変えていこうとする勇気です。
今回のポイントは 「認識の力」という概念を知ることです。
自分の考え方や価値観に凝り固まらずに、疑ってみる。
私の考え(思考)は、私を形成します(思考は現実化する)。
自分以外の別の考え方や価値観を受け入れられる勇気を持つことで自己肯定感は飛躍的に高まります。