不屈
今日は、主体性について触れていきます。
イギリスの詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの詩を取り上げます。
彼は、骨結核を患って左足を失い、そのあと右足にも感染が広がり、何年もの病院生活を余儀なくされました。
その過酷な時期に彼は「不屈」という詩を生み出します。
「不屈」
私を覆う夜
鉄格子の隙間に広がる地獄のような暗闇のなか
どんな存在であれ、私は神に感謝する
我が魂がなにものにも征服されないことに
どうしようもない状況にあっても
怯えることも叫ぶこともしない
運命というこん棒が振り下ろされ
頭から血が流れても、私は決して頭を垂れない
この憤りと涙の地の彼方に
亡霊の恐怖がぼんやりと浮かぶ
その恐怖がどれほど続いても
私は決して恐れない
いくら門が狭くても
どれほどの罪を背負わされても
私がわが運命の主である
我が魂を司るのは私である
主体性
とても素晴らしい詩ですね。
この詩は、主体性がバリバリに発揮されています。
どんなに苦しい状況でも、私はなにものにも征服されないし、運命というこん棒が振り下ろされ頭から血が流れても私は決して頭を垂れない。
どれほど恐怖が続いても私は決して恐れないし、どれほどの罪を背負わされても私がわが運命の主である。
私が魂を司るのは私である。
いかがですか?
とても勇敢で、力強く、そして豊かさを感じます。
あなたはどんな思いがしましたか?
主体性の詩を紹介するのに、ピッタリな詩だと思います。
今後、この主体性の構造を説明したものを「空間」または「意味づけ」の話としてお伝えしますね。
私はみずからの運命の師であり、私はみずからの魂の指揮官なのだ。
ウィリアム・アーネスト・ヘンリー
ウィリアム・アーネスト・ヘンリーの「不屈」の詩を何回も読む。
そして、そこで感じたことを大切にする。