ペースをつかむ
昨日に続きまして、ラポールを築く2つ目の方法をお伝えします。
ペーシング
ペーシングとは、相手の動き、話し方、呼吸のペースを合わせることです。
ペースを合わせることで無意識であなたと相手との間で一体感が生まれ、相手は安心感を得られるようになります。
ミラーリングと同じように、人は自分と共通点がある人には、心がオープンになって親しみを感じやすい特性があります。
クライアント企業のスタッフが、お客さんに早いスピードで話しかけられました。
そのスタッフはペーシングを知っていたので、お客さんの話すスピードに合わせて早いスピードで会話をしていました。
そして、しばらくしてラポールが築かれると、意図的にスタッフは話すスピードを遅めていきました。
そうすると、早く話していたお客さんの話し方が、スタッフと同じように遅いスピードで話しはじめたのです。
これはペーシングが出来てラポールが築けられた特徴でもあります。
また別の例をいいますと、自己肯定感コーチングでまだペーシングを知らなかったクライアントにペーシングの説明をしているときです。
呼吸を合わせることもペーシングになります。
相手の呼吸は、相手の胸や肩を見るのがポイントになります。
呼吸をするときに胸や方が収縮するので、分かりやすいのです。
クライアントの場合、子供を寝かせる時にペーシングしている人が結構いました。
呼吸を合わせると、子供が早く寝てくれるのを知っていたのです。
これも子供とラポールを築けられているんですね。
ちなみに、呼吸を合わせていくと心地よくなります。
そして眠たくなってきます・・・。
仕事中は寝ないでくださいね。
コンサートなどでは、ミュージシャンが歌い、音楽を演奏します。
お客さんも一緒に歌ったり、リズムにのっていたりしますよね。
これもペーシングです。
ペーシングが出来ているので一体感が生まれています。
無意識下で働く
ミラーリングもペーシングも無意識下(むいしきか)で働きます。
つまり、知らない間にミラーリングやペーシングをされていることが多いです。
私が自己肯定感コーチングでミラーリングやペーシングをクライアントに教えると、いたずら心あるクライアントはさっそくミラーリングやペーシングを私に使っていたります。
私もなかなか気づかないのです・・・。
無意識下で意識を通さずに直接、脳に働きかけているからでしょう。
「あっ!」と私が気づいた頃には、クライアントは「気づきましたね」とニヤッと笑っています。
前回の記事にも書いた通り、相手を尊重する気持ちがなければラポールは築かれません。
ラポールを築く人は、お互いのコミュニケーションの質を高めたいためにラポールを築こうとしているのです。
あなたが知らない間に、ミラーリングやペーシングを使ってあなたとラポールを築こうとしている人たちが確実に世の中にいるんですよ。
衝撃の事実になっている人もいるかもしれません。
ラポールやミラーリングやペーシングを知っていて使っている人と、全くそんなこと知らない人または知ってても使っていない人たちとでは、コミュニケーションの質が変わってきます。
人生の質はコミュニケーションの質である。
アンソニー・ロビンズ
私は瞬き(まばたき)のペーシングが得意です。
そうなんです、瞬き(まばたき)もペーシングが出来るんですよ。
相手が瞬きをするペースに、私の瞬きのペースを合わせるのです。
まさか自分の瞬きを見られていて、その瞬きのペースに合わせられているなんて思いもよらないでしょう。
「いい話を聞いたな」と終わっていてはダメです。
こういうことを知っているだけではなく、使い続けてあなたのコミュニケーションの質を高めることが、あなたの人生の質を高めることにつながります。
大切なことは、時折するようなことではなく、いつもしていることなのだ。
アンソニー・ロビンズ
ペーシングをしてラポールが築かれたかテスト(試す)してみる。
- 呼吸
- 話し方
- 声を大小
- 飲み物を飲むスピード
- 瞬き
- 音楽
など何でもかまいません。
何度も何度も試してみてください。