価値低減傾向
今日は、価値低減傾向のお話をします。
「差別」をする人には、この価値低減傾向があると言われています。
価値低減傾向とは、自分は何の努力もせずに、相手を落とし込むことです。
マウンティングとも言われています。
具体的には悪口、陰口、中傷、告げ口、差別をして、相手の評価を落とそうとする考えや行動になります。
実際に相手の価値を下げようとしても、客観性や論理性をもって見ると、おかしな点がたくさん出てきます。
そうすると、相手の価値を下げようとした人の悪意が見え、逆にその人の価値や信頼が下がってしまいますよね。
そんなリスクがあるのにどうして、まわりにいる人の価値を下げようとするのか?
それは・・・
相手の価値を下げようとする人の自己肯定感が低いからです。
自分で自分の価値や存在を認めることが出来ていないのです。
意識的にも、無意識的にも自分を否定しているから、そんな自分がたまらなく嫌なんです。
そんな人は自分で成長したり、変わろうとはしません。
それよりも、周りにいる人や他人の価値を下げたり、蔑(さげす)んだりすることで、自分が少しでも上に立ちたいと思っているのです。
まさにマウンティングですね。
価値低減傾向は神経症的です。
神経症とは、精神疾患と言えるほど症状が重くはないものの、日常生活に何らかの支障や生きづらさがあるような状態です。
この症状がさらに悪化すると、精神疾患になったり、もしくは犯罪など反社会的な行動に走ったりすると、アドラーは言っています。
では、このような価値低減傾向を克服するにはどうしたらいいのでしょうか?
答えは、自己肯定感を高めることです。
自己肯定感は幅が広いジャンルになります。
- ミッションやビジョン
- エネルギー
- フィジオロジー
- ビリーフ
- セルフイメージ
- 自分軸
- 勇気
- 主体性
- 意味づけ
- 自分ごと
- マイクレド
- 習慣
- アファメーション
- ネーミング
- フォーカス
- ラポール
- 思いやり
などなど自己肯定感を高める様々なアプローチがあります。
これらのすべてをやる必要はありません。
1つ取り組んで内容を理解して実践し続ければ、自己肯定感が高くなります。
それでも、変わろうと思っていない人は、変わることができません。
そして、引き続き価値低減傾向(マウンティング)をし、周りにいる人や他人の価値を下げようとし続けます。
そうして生きづらい人生を選択するのです。
以前の記事で「そもそも変わる気がない人」というのがあります。
ここでは、「見る」ことが変わるきっかけになるという話をしました。
なりたい自分、こんなふうに生きたいという人生や生活をイメージするのでしたね。
変わるのは誰か?
周りの人や他人ではありません。
自分自身です。
こんなふうに生きたいと考えることから、道はつながり始めます。
ただあなただけが、変わりなさい。
アルフレッド・アドラー
価値低減傾向を知る。
なりたい自分、こんなふうに生きたいという人生や生活を考える。